大企業のエンジニアがプログラミングできない理由

2022年3月15日

受験戦争をクリアし、就職活動を勝ち抜き、大企業にエンジニア就職しても、

プログラミング・スキルは身につかないです。

悲しいかな、事実です。

私は大手IT企業のエンジニアを15年続けてきましたので、状況はよくわかります。

では、なぜ大企業ではスキルは身につかないのか?

理由をいくつか紹介していきます。

業務でコードを書くことはない

結論から書くと、「プログラミング・スキルを磨く時間より、”雑用”が多いから」です。

例えば、予算計画や発注/検収など、技術的な業務より事務仕事が多いのです。

会社にとっては重要ではありますが、誰がやってもできる仕事です。

しかも、非常に多い時間を事務仕事に費やすことになります。

そのため、プログラミング・コードを書く時間は少なくなります。

たとえ自分の仕事の成果が認められ、裁量権を持てても、

大半の業務は社内調整です。

機器を触ったり、SWを設計したりし、

自分のスキルを高めたいと思っても、

そんな時間を作り出すのは難しいです。

しかも、社内調整をすればするほど評価は上がるので、給料が高くなります。

社内調整をやり給料をあげるか、スキルアップし転職するか?

ジレンマですね。

プロマネも真似事

入社後3年経つと、大きめのプロジェクトを任せられます。

私もそうでした。

PL(プロジェクト・リーダー)という肩書きをもらい、

内心はテンション上がりますが、やっていることは社内調整です。

wikiにはPL=「システム開発計画を円滑に運営する責任者」と説明あり、

社内全体の巨大システムを包括的に把握し、

それをプロジェクトに落とし込み、

関係者へ的確な指示を出す!

ということが求められますが、

エンジニアの3年目には100%無理です。

殆どが知ったかぶりで仕事を回しているだけです。

具体的な仕事内容は、

会議日程を調整し、

会議資料を作成し、

工程が遅延しないように四方八方にメールすることです。

確かに、パワポ作成は超絶上手くなります。

とはいっても、プログラミング・コードを書くスキルが高まることはありません。

残念

エンジニアがシステムを作ることはない

大企業では、PM(プロジェクト・マネージャー)になったとしても

設計やプログラミング・コードは書かず、外注します。

せいぜい、要求仕様書(「こんな感じでシステムを作ってね!」っていう書物)を

作成する程度の技術力があればこなせます。

下手したら、要求仕様書作成すらメーカーにゴリ押しします。

書物をチェックし、コピペして稟議をまわすだけ。

肩書きだけは立派ですが、エンジニアとは到底呼べません。

問題の根幹は、「面倒な作業を外注する癖」がついた企業の体制にあるんですが、

まー、だれも変えようとはしないですね。

だって、大企業の方が給料高いし。

スキルを身につけるにはどうすればいいのか?

自分が「これを習得したい!」ってスキルを見つけたら、周りがどうこう言っても

やるしかないです。

例えば、

  • 上司に懇願して、外注先のエンジニアと一緒に仕事をする
  • 実験用として転がっている機器を使い倒し、技術を習得する
  • システムの仕様や内部構造をバカでもわかるように誰かに
    ドキュメント化してもらい、それで学ぶ

など、いくつも方法があります。

利益に結びつかないため、上司に嫌な顔をされるでしょう。

しかし、長い目で見たら、技術を身につけることに将来性はあります。

そして、あなたのような一担当の生産性が下がったとしても、

会社は潰れることはないです。

シリコンバレーで働きたい!とか、

フリーランスで独立したい!とか、

夢があるなら、

会社を利用しつつ、チャレンジしてみることをおすすめします。

これが、20年も大企業のエンジニアとして仕事をしてきた私の意見です。